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あの東京五輪招致PRムービーやTOYOTA G’s『Baseball Party』などを手掛けるKOO-KI。話題の映像を生み出すチカラの源を同社の生嶋 就氏に聞く。

映像となるものならばジャンルを問わず、技術を駆使して表現を追求する映像制作会社の空気株式会社(以下、KOO-KI)。“ぜったいにオモシロイモノしかつくりません”をフラッグシップに実写、3DCG、2Dアニメーション、また、タイポグラフィを使ったモーショングラフィックス、そしてドラマの監督・制作まで、ジャンルを問わず制作している。なかでも2020年東京五輪招致PRムービーは話題を呼んだ作品のひとつだろう。

そんなKOO-KIでクリエイターを務める生嶋 就氏にKOO-KIの映像制作へのこだわりについて話を伺った。

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CGWORLD(以下、CGW):KOO-KIはあの2020年東京五輪招致PRムービーをはじめ、話題性のある面白いお仕事をたくさんされていますよね。

生嶋 就氏(以下、生嶋):ありがとうございます。ありがたいことに、仕事にはほんとうに恵まれています。こちらから積極的に提案する場合もあれば、お声がけいただく場合もあります。福岡にありながら色々な企業のTVコマーシャルやモーショングラフィックス、また、テレビ西日本の開局55周年記念ドラマ『めんたいぴりり』の企画・演出をさせていただいたりと、面白そうなことには、積極的にトライしてますね。

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『めんたいぴりり』©TNC

CGW:生嶋さんからみて、KOO-KIはどのような会社ですか?

生嶋:何でもできる高いスキルをもったスタッフが多い会社です。それはKOO-KIの良いところのひとつだと思います。というのも、よく先輩に言われるんですが、「3DCG映像を作っているわけではなくて、“印象”を僕らは作っているんだ。だから2DCGとか3DCGとかにこだわらずに、求めている印象に一番近付ける方法を探して完成させることが大事だよ」と。手段を問うのではなくイメージを実現させることに情熱を注ぐのがKOO-KIらしいところでしょうか。

それと、とにかくオフィスの居心地が良いですね。ワンフロアでオープンなのはとても気に入っています。人間関係の上下も関係なく話しかけやすいです。

あとKOO-KIの場合、表現したいことを実現するために、他社とも連携して作品を一緒に作って行くこともあります。とにかく“実現したいこと”を重視して、そこからスタートするんです。ですので、目指している表現を実現するのに必要なスキルを持った人がいたら声をかけて、より面白い表現ができるように連携することもありますよ。

CGW:現在の生嶋さんのお仕事の内容を教えてください。

生嶋:3DCGを使った表現やモーショングラフィックスをはじめとして、携わる範囲は本当に幅広く、イラストを描いて、それにアニメーションをつけたりとかもします。東京五輪招致PRムービーでは、ハートのCGを担当しました。プロジェクトによって毎回携わる内容は変わって行く感じです。最近ではコナミ『実況パワフルプロ野球2014』にCG、アニメーション、コンポジットで参加しました。

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『実況パワフルプロ野球2014』©Konami Digital Entertainment

CGW:どのような経緯で、KOO-KIに入社されたのですか?

生嶋:高校生のときから映像に興味があって、大学は、九州芸術工科大学(現:九州大学)の画像設計学科に入りました。授業での撮影以外にも、映像関連のサークルにたくさん入っていて、映像を撮るサークル、照明を扱うサークルでの活動や、学外のイベントの手伝いもしたりしていたので、映像に関することは色々やりました。大学院生のときにKOO-KIにアルバイトで入りました。実は、KOO-KIに入るまでは3DCGはほとんど触ったことがなかったんです。そのせいで最初のうちは、簡単なマスク抜きとかアニメーションとかばかりでした(笑)

CGW:現在の仕事の楽しいところを教えてください。

生嶋:自分が作った3DCGのキャラクターに、生き生きと納得できるアニメーションをつけられたときが本当に楽しいですね。最近は3DCGを使った仕事が多いのですが、カメラワークからコンポジットまで手広く携わっています。デザインもするし、イメージボードだったり絵コンテを描いたりもします。本当になんでもやりますね。自分の持っている可能性が広がっていくので仕事をしていてやりがいを感じますね。

KOO-KIに入った理由のひとつとして、就職活動をしていた当時、東京では仕事は分業化されてしまっているというのをよく聞いていて、僕は何かひとつだけをずっとやるのはいやだな、と思ったんですよね。KOO-KIでバイトしていて、あれもこれも何でもさせてもらえるので、それがすごく良いなと。おかげで入社してからは、いろんな仕事をしながら技術の幅が広がりました。

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CGW:東京で働いてみようと思ったことはありますか?

生嶋:正直言うとあまりないです(笑)。親戚が東京にいるので幼少時代にはよく遊びに行っていたんですが、福岡は街の作りがコンパクトですごく住み易いので気に入っています。ただ色んな展示会やカンファレンスの機会が少ないのが残念ですね。ちょっと面白そうな展示が福岡の外であったりするときは、足を運んだりしています。

CGW:他に福岡の魅力と思うことは?

生嶋:食べ物がおいしいし、海も近くてきれいなんですよね。車があれば何をするにも気軽に色々と楽しめるんですよ。あとは、福岡ならではなのか分かりませんが、飲み会がとにかく多いです(笑)。そういった場で他社の方々とすぐ仲良くなれるし、それがきっかけで仕事を一緒にすることもありますね。

目指す表現を実現するためのアイデアと技術を、スタッフ全員で出し合って作品制作に挑むKOO-KI。2DCGであろうと3DCGであろうと、イメージにもっとも近い表現を常に追求しているという。今年で入社7年目だという生嶋氏は、挑戦したいことがまだまだたくさんあると笑顔で語る。フラッグシップである“オモシロイ映像を作る”ためのポジティブな日々の作業が、自分自身の可能性をますます広げて行くのだろう。

【プロフィール】
生嶋 就 / Shu Ikushima
福岡県生まれ。
九州大学芸術工学府修了後、2009年KOO-KIに参加。モーショングラフィックス、3DCG、アニメーションなど幅広く担当。携わった主な作品は、『実況パワフルプロ野球2014』オープニング、恋愛ドラマアプリ『誓いのキスは突然に』ほかTV-CM、2020年東京五輪招致PRムービー 『Tomorrow begins』、mozo WONDER CITY(2012-2015)など。

【関連リンク】
福岡クリエイティブキャンプ2015 公式サイト
http://fcc.city.fukuoka.lg.jp/

U/Iターン経験者に聞く福岡のここが魅力!

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ディレクター
上原 桂

東京からのUターン

福岡という場所は、土地勘も、知り合いもほとんどない地で、最初は「よし行くぞ!」と気張って移住してきました。でも、住んでみると「地の利的にも、気分的にも、思っていた以上に東京との距離感を感じないな」と実感しましたね。東京時代と忙しさはあまり変わらないですが、仕事のバリエーションは広がったと思います。何より、KOO-KIメンバーの仕事への意識の高さに、日々刺激を受けています。



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