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スタートアップに求められる「発想する力」 発想環境都市・福岡の可能性とは?

平成28(2016)年3月5日、株式会社博報堂が福岡市の「発想環境」に注目して、あるイベントを開催しました。イベント名は「『妄想力』のスタートアップ~情報爆発時代の『第三の発想力』ワークショップ~」。会場となった福岡・天神のスタートアップカフェには、起業・創業への意欲に溢れた地元の大学生たちが集まり、大いに脳が刺激される一日となりました。

そこで今回は、同イベントのモデレーターを務めたひとり、博報堂生活者アカデミー・発想ディレクターの左達也さんに、同イベントを福岡で開催した理由などについて伺いました。

――「『妄想力』のスタートアップ」というユニークなイベント名ですが、どういう意図でつけられたのでしょうか?

左  『妄想力』というキャッチーな言葉を使用していますが、要は『発想力』を育みましょうよ、ということ。イノベーションが求められるビジネスで、情報や知識、論理だけでは辿り着かない未来を発想するには、思考のリミッターを外すような、普段とは少し違う脳の使い方を身につける必要が出てきます。スタートアップや企業で新規事業を立ち上げる際にも、生活者視点での豊かな発想力は不可欠。何気ない日常の中から、イノベーションの根幹となる発想力を深めることが、今回のイベントの目的です。

――左さん自身も福岡生まれで、大学を福岡で過ごしたそうですね。

左 はい。福岡を離れ東京で暮らすようになったことで改めて福岡の生活環境の良さを実感しました。さらに、福岡には、東京には絶対にない“発想環境”があります。ここが福岡にとって、とても強みだと思うんですよね。発想環境というのは、人を笑顔に、生き生きとさせるトータルの環境のこと。適度に都会、適度に田舎と言われるように、人との距離感も程よく、海も山も近いだけではなく、海外・国内の観光者や移住などでの人材の新陳代謝もあります。屋台・博多うどん・山笠等、身近に幸福アクセシビリティがあり、人間の根源的な価値に気付くことは最大のフィールドワークになります。常に五感をひらいた状態で生活できる環境は他にはない大きな価値です。また、十分な“発想環境”だけでなく、産官学の垣根も低く、新たな物事が生まれやすい都市である点も魅力的ですよね。

――イノベーションの根幹になる妄想力(=発想力)を醸成するためのイベント開催地として、「発想環境」に富んだ福岡は「まさにぴったり」だったんですね。イベントでは、情報爆発時代に生きる中で、自らの五感による「経験」と「思考」の積み重ねが、創造性にとって大事なのかを強調されていました。

左 情報爆発時代に突入し、情報の『量』では差別化を図るのが難しい現代。周囲と差をつけるには、発想力が欠かせません。特に起業家にとって何気ない日々の生活の中から新しい兆しを見つける発想力はとても大事なこと。混沌とした現実社会で、イノベーションに向けて重要なことは、大局的な判断であり創造性。今回のワークショップを実践したことで、参加者のみなさんも、人間が本来持つ根本的な発想力の必要性を体感していただけたのではないでしょうか。

 

発想力こそがイノベーションの源となる。発想力がなければ、新しいサービスを生み出すことができない。同イベントは、起業家を志す学生にとって、発想力の大切さを改めて実感させるものとなりました。

 

【関連リンク】
博報堂生活者アカデミー
http://www.hakuhodo-seikatsusha-academy.jp/



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