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世界で使われる最強のビジネスプラットフォームを作る! 土木作業員から起業家となった博多の若手社長

福岡市内に本社を構える株式会社ディーノシステムは、日本最大の企業PRサイト『日本の社長.tv』を主軸事業に、メディア運営・映像制作を行なう会社です。

創業翌年の平成20(2008)年にネットTV『福岡の社長.com(現:福岡の社長.tv』を開局。同局は福岡の中小企業の社長による約7分間の単独インタビューを流す動画メディアとして注目を集め、平成23(2011)年からは『日本の社長.tv』として全国展開も開始。福岡発のローカル局としてスタートしたものの、今や全国の企業から取材依頼が届くほどに成長、掲載企業は42都道府県、約6000社に上ります

今回は、これまで数多くの福岡市をはじめとする各都市の経営者、起業家を目の当たりにしてきた、同社代表取締役の中島一明(なかじま かずあき)さんにお聞きしました。


――若くして会社を設立された中島さんですが、昔から起業したいという夢をお持ちだったのでしょうか?

中島 そうですね。中学生の頃から、「雇われ人生はイヤだ、早く社会に出て自分の力で何か興したい」と思うようになり、入学した高校も1学期で辞めました。その後、土木関係はじめ様々な職種を渡り歩き、19歳で世界1周の旅に。もう、その時はビジネスのことばかり考えていましたね。尊敬するソフトバンクの孫正義社長は、大学生の時に1日1個、特許のアイディアを考えていたそうなので、世界中を旅している最中も、1日1枚ビジネスプランを書くことを日課にしていました。ちなみに孫社長の座右の銘『脳みそは筋肉である』は、我が社の社訓として社内に飾っています(笑)。

――世界一周の旅から帰国後、今の会社を立ち上げたのは21歳の時だそうですね。

中島 ええ。すでに書き貯めたビジネスプランは200にもなっていましたが、いざやってみると、どの事業計画も実現しなかった。そこで、地元の中小企業の経営者から“リアル”な話を聞いてみようと思い、ビジター制度を利用して、福岡市内で開かれる色々な会合に顔を出しに行ったんです。京セラの稲盛和夫さんをはじめ、ビジネス本に登場する経営者は、「大成功」を収めた人の話で、それはそれで勉強にはなりますが、どうしても距離感があります。しかし、福岡の中小企業の社長さん達は、とても「近い」。彼らの口から出る話は、とてもリアルなものばかりでした。たくさんの経営者に会ううちに、この貴重な情報を自分だけ独占しておくのは惜しいと思い、ひとまず動画に記録するようになったんです。

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――社長の話を動画に収める……それ、今の主軸事業の原型になっているということですか?


中島 結果的にそうなっただけです。最初はビジネスではなく単に「もったいない」から撮っていただけでしたから(苦笑)。その後、約100社分の社長インタビューを撮影したところで、その動画を公開したのが『福岡の社長.com(現:福岡の社長.tv)』の始まりです。そのうち「あれを見て就職が決まった」「お金は出すから、うちの会社も掲載してほしい」という声が弊社に届くようになり、有料で制作を請け負うようになったんです。その時、ようやく独自のビジネスを確立することができたのです。

――数多くの社長の話を聞くことで、気づいたことはありましたか?

中島 ひとつは、つながりを求めていることでしょうか。実際、「掲載している社長とつながる機会がほしい」という声も少なくありませんでした。従業員30人前後の中小企業の社長さんは、トップ営業が多い。自ずと、同じ業界・同じ県内の知り合いが多くなり、人脈システム、ネットワークもある程度固定されてしまいます。普段知り合う機会がないような異業種の経営者や、他県の社長とつながるチャンスを求めているんです。そしてその「需要」にもビジネスチャンスがあることに気づきました。

――新たなビジネスチャンスということでしょうか?

中島 ええ。実は、平成27年2月から、「日本の社長.tv」は大幅にリニューアルします。現在は掲載を希望している会社に、実際にインタビュー取材して一本の動画にまとめるというスタイルですが、リニューアル後は参加型のプラットフォームのようなものになります。「企業版のfacebook」を想像して頂ければわかりやすいかもしれません。そうすれば、より企業同士がつながるようになるでしょうね。その上で、海外、特にアジアに進出したいと思っています。福岡空港からは、韓国、シンガポール、タイにも1本で行けますし、東京含めたアジアの各主要都市に好アクセスという地理的なメリットもありますので。

――アジア進出が成功すれば、掲載される会社の数も一気に増えますね。

中島 それが狙いです。掲載社数が1万社を超えたら、現地の言語に翻訳し、字幕テロップが出るような仕組みを考えています。日本の企業が海外に進出する際、現地でビジネスパートナーを見つけるのは大変ですよね。弊社のサービスで各業界の全カテゴリーを網羅すれば、その中から探すことが可能になるわけです。国単位のビジネスは、仲介が必要ですが、弊社が窓口となり、双方をつなぎ、情報のプラットフォームにできればと思っています。

――最後に、「福岡の社長.tv」運営者の実感として、福岡の経営者ならではの特色、といったものはあるのでしょうか?

中島 「福岡の社長.tv」では、私自身インタビュアーを務めて来ました。全国各地の数多くの経営者に会って感じたことですが、福岡の社長さんはとにかく、新しいことを取り入れるのに前向きですね。自身が新しいことに取り組もうという気運が高いだけでなく、“これから新しいことをやろうとする人”を評価する雰囲気もある。仕事上でも、人と人とのつながりが強く、大事にします。弊社も、福岡だから今の成功があると思っています。もし、他県で「日本の社長.tv」をスタートしていたら、成長はもっと遅かったでしょうね。


【プロフィール】
中島一明(なかじま かずあき)さん
昭和60年、福岡県太宰府市生まれ。太宰府西中学校を卒業後、福岡県立春日高校に入学するも中退。15歳から土木業界に入り、その後はキックボクサー、ダイビング、バイクで九州一周するなど様々な経験を持つ。19歳で単独世界一周を初めて数十ヶ国を旅し、その際に新規ビジネスプランを約200枚作成。その中から1つを選び、21歳で同社を設立して現在に至る。

【関連リンク】
株式会社ディーノシステム
http://d-nuo.co.jp/
平成23年に設立し、『日本の社長.tv』が主軸事業
現在、社員数は32名(平成26年12月現在)。
『日本の社長.tv』
http://j-president.net/fukuoka/



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