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北海道から沖縄まで、日本全国6地域の移住クリエイターに聞く 「地方移住クリエイターサミット 2015 in TOKYO」

平成27(2015)年3月1日、東京・竹橋にて、福岡市主催のイベント「地方移住クリエイターサミット2015 in TOKYO」が開催されました。今回は、経済ジャーナリスト・木暮太一(こぐれ・たいち)さんの他、北海道から沖縄まで全国6地域で活躍中の移住経験者が登壇。クロストークでは、移住に至るプロセスや決め手をざっくばらんに語っていただきました。

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イベント前半の目玉は、木暮太一さんによる、「地方でいきる、はたらく、つくるということ」がテーマのキーセッション。

『カイジ「命より重い!」お金の話』(サンマーク出版)や、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』(星海社新書)、などの著書でも知られる木暮さんは、神奈川県鎌倉市への移住経験者でもあります。

「地方移住というと、『移住先で仕事はあるのか?』『稼げるのか?』といった、『お金』のことを不安材料に挙げる人は多いですが、確かに、東京に比べて地方では平均的な年収は下がります。しかし、一番大事なのは、年収からストレスや労力、コストを引いた差額、いわば“自己内利益”です。地方移住で、より充実した人生を歩むことが出来れば、年収は下がっても自己内利益は高まるはずです」(小暮さん)

続いての、「福岡クリエイティブキャンプ報告会」では、福岡市経済観光文化局の山下龍二郎さんと、福岡クリエイティブキャンプで移住をした時田さんが登壇。

福岡クリエイティブキャンプは、福岡市内への転職・移住を前提に、2カ月間のトライアルワーク(OJT/実務研修)を経て、就職を目指すプロジェクト。同プロジェクトには36社から求人があり、約70人がエントリー。関東圏からの応募者が半数で、平均年齢は30代前半だったそうです。実際に制度を利用して福岡に移住したのは、時田さん含め15名。

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時田さんは自身の移住体験をこう語ります。

「4年前に発生した東日本大震災以降、子供たちをのびのび育てられる環境をずっと探していました。そんな中、昨年10月に開催された『ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ』のイベントに参加し、2カ月間のトライアルワークにエントリーを決めました。現在、働いている「ブランコ株式会社」では、WEBデザイナーとしての入社でしたが、育児のため18時退社が可能な部署ということで、広報を担当しています」

なお、移住の決め手は、候補地の中で『一番楽しそう!』と感じたのが、福岡だったからという直感的なもの。なんと、あまりに気に入ったため、トライアルワークの前に移住してしまったそうです。

「福岡市は大自然が身近で、市街地から30分もクルマを走らせれば、糸島の芥屋(けや)海岸もすぐですし、最近ではイチゴ狩りも楽しみました。もともと、『子供のために母親がすべてを犠牲にして……』という考え方は持っておらず、『子供の環境はもちろん、自分の働く時間も内容も大切』だと考えていたので、この選択は大正解でした」(時田さん)

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その後、「地方移住クリエイターサミット」と題して、前半のライトニングトークでは、

6地域7人の移住経験者が登壇。北海道札幌市からは、「株式会社アンテナ」の五十嵐慎一郎さんと「株式会社インフィニットループ」の松井健太郎さん。宮城県石巻市からは一般社団法人「イトナブ石巻」の古山隆幸さん。神奈川県鎌倉市からは「カマコンバレー」のメンバー、貞末真吾さん。徳島県神山町からは「Sansan 株式会社」の團洋一さん。福岡県福岡市からは、「ウミーベ株式会社(umeebe Inc.)」のカズワタベさん。沖縄県からは「株式会社ラソナ」の村元啓介さんが登壇し、それぞれの土地の暮らしぶりや事業内容をプレゼンしました。

続いてのトークセッションでは、木暮さんからは「移住してからの給与相場は?」といったかなり突っ込んだ質問も飛び出し、参加者も身を乗り出して聞き入っていました。

司会進行役を務めた、「福岡移住計画ラジオ」で活躍中の現役DJ、市來孝人さんからは「人脈やゆかりもゼロの場合、移住の突破口、初めの一歩はどう切り開いたらいい? 」という質問も。トークセッションから参加した、札幌市でシェアハウスを展開する「MASSIVE SAPPORO」の川村健治さんは「東京を引き払って札幌に引っ越し、アルバイトをしながら転職先を探す人もいます。シェアハウスで暮らせば生活コストも抑えられますから」と回答。沖縄に事業所を構える村元さんは「いきなり移住が難しければ、地方に事業展開している会社に行ってみては? たとえば旅行がてら企業訪問するのもアリだと思います」と提案しました。地域によって違いはあるものの「まず、訪れてみる、住んでみる」という意見は、おおむね共通しているようです。

木暮さんは「なにごとも、やってみなければわからない。やってみたら、意外とたいしたことなかった、ということが往々にしてあります。まず何かやってみて、アクションにつなげてみては」と総括していました。

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プログラム終了後の「大交流会」では 地域ごとに分かれ、登壇者や、移住を希望する地域の参加者と歓談の時間が設けられました。各卓では、移住経験者へ質問も飛び交い、交流も盛んだったようです。

ちょうど1年前の3月に開催された「ぼくらの福岡移住計画2014 in TOKYO」から数えて6回目、本年度の最後のイベントとなりました。福岡市では引き続き、全国からの移住希望者のお手伝いをすべく、こうしたイベントを開催したいと思っています。移住に関する不安や疑問がある方は、是非、イベントに参加してみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】
ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ2014
http://fcc.city.fukuoka.lg.jp/
https://www.facebook.com/fukuokacreativecamp



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