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生きたい場所で生きられる人が増えるように 福岡移住計画が考える「次の展開」とは

福岡への移住希望者をサポートする「福岡移住計画」。立ち上げメンバーに名を連ねる須賀大介さんは茨城県水戸市出身の38歳。須賀さんは、大学卒業後、都内のシステム系ベンチャー企業に就職しWEB制作に関する知識と技術を習得。26歳で独立し現在の会社を設立する一方、私生活では33歳の時に結婚し、その後、第一子が誕生。その2年後、東日本大震災を契機に、36歳の時に福岡移住することに。

そんな須賀さんが、福岡R不動産のエージェントである片岡美智明さん、坂田賢治さんと協同で「福岡移住計画」を立ち上げたのは、移住から4ヶ月後のこと。以来、福岡への移住希望者を支援するため様々な活動を行っています。

今回はそんな須賀さんにお話を伺いました。


――まず、福岡移住を決めたきっかけについて教えてください。

須賀 移住先を探していた当初、東京の会社を継続することもあり、通勤可能な長野や、山梨を検討していました。そんな時、福岡に偶然訪れる機会があったんですね。福岡はとにかく第一印象がすごくよかった。特に人の優しさ。まず、右も左もわからず、知り合いのいない私たち家族を、糸島のカフェ陶翠苑(とうすいえん)の店主・池戸伸輔さんや、福岡R不動産の片岡美智明さんが、親身になってサポートしてくれ、相談を聞いてくれたんです。こういう人たちがいる土地ならやっていけると思い、私たち家族は福岡移住を決断。移住後もその方々や市内ITコミュニティの市江竜太さんや村上純志さんたちが、福岡のことについて詳しく教えてくれたり、人を紹介してくれたり、地元の祭りに参加しやすいよう気遣ってくれました。そうしたサポートが、私達をどれほど支えたことか。

――そこから須賀さんご自身が「福岡移住計画」を立ち上げることになりますが、どういう経緯があったのでしょうか。

須賀 実際に自分でやってみると、Iターンは思ったよりも厳しいものでした。それと同時に、我々家族の場合は、あれだけのサポートがあったから、やって来られたのだと実感し、今度は純粋に自分がしてもらったことを、移住してくる人にしてあげようと思ったんですよね。そこで、福岡R不動産の片岡美智明さんと坂田賢治さんと一緒に、住宅のサポートや福岡に興味を持っている人へのアテンドなどを行うことにしました。そんな活動を2〜3ヶ月ほど続ける中で出会ったのが「京都移住計画」の田村篤史さん。田村さんの、生きたい場所で生きる人を増やすというビジョンに共感し、それまでの活動を「福岡移住計画」という名前に変更し、移住計画が広がる世の中をつくろうと意気投合しました。

――福岡移住計画は現在、どのような活動を行っているのでしょうか。

須賀 「知ってもらう」「体験してもらう」「コミュニティへの橋渡しをする」という3つのテーマを軸に活動しています。「知ってもらう」では、SNSなどで情報配信したり、様々なイベントも開催しています。また、昨年の11月からはラジオ放送を開始。番組では様々な福岡の取り組みを紹介するほか、実際に福岡に移住した人にも出演してもらって「移住」についてお話し頂いております。

――知ってもらうことは重要ですよね。

須賀 そう思います。福岡は良いところだと聞いていても、実際に行ったことがない人は結構多い。また、「体験してもらう」では、トライアル・ステイとして、3週間の移住体験をしてもらったりしています。糸島のコワーキングスペース「RISE UP KEYA」を拠点に交流会をしたり、移住体験者の希望に沿ったプログラムも実施。例えば、農業に興味がある参加者であれば、実際に現地で農作業をしてもらったりとか。とにかく、よりリアルに移住後の生活をイメージしてもらえるように、様々な体験をしてもらおうと思っています。最後の「コミュニティへの橋渡しをする」は、実際の移住者が福岡に根ざせるように、人との出会いや、コミュニティへの橋渡しを目標にしています。

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――これまで、移住希望者はどういう職種の方が多いのでしょうか?

須賀 やはり比較的、移住に柔軟に対応できるクリエイターが多いのかもしれません。もちろん、その他の職種の方も最近では増えています。一般の会社員の方も多い。移住を機に新しい仕事や生き方を模索する方もいらっしゃいます。こちらに来てから農業を始めたり、猟師をやったり、はたまたカフェをオープンしたり……。そんな移住者の皆さんと、地元をつないで、新しい可能性が生まれるような活動を継続していきたいと思っています。

――今後はどのような活動を行っていく予定でしょうか。

須賀 京都移住計画から始まった「移住計画ネットワーク」を彼らと共に、全国に広め、それぞれの活動や情報発信をサポートしながら、連携していきたいとも考えています。福岡に移住してきた人が実際に住んでみたけど結果的に合わない人も中にはいる。そんな時に、移住計画がつながっていることで、ほかの地域も紹介できれば、本当に生きたい場所で生きられる人が増えるはずだと思っています。

【関連リンク】
福岡移住計画
http://www.fukuoka-ijyu.jp

【プロフィール】
須賀大介氏
茨城県出身。株式会社スマートデザインアソシエーション代表。移住交流推進機構元理事。プロデューサー。2013年に自らの移住体験をもとに福岡移住者をサポートする活動『福岡移住計画』を立ち上げる。島根、茨城などの活性化にも挑む。



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