HASH#FUKUOKA

CLOSE

若手NO.1映像クリエイターが語る仕事論 「アイデアを売る仕事は、作り手の所在地を選ばない」

タイヤ販売を手がけるオートウェイのWeb CM「【閲覧注意】雪道コワイ」をはじめ、Web CMの概念を覆す数々の衝撃作を手がけてきた、コンテンツプランナーの眞鍋海里(まなべ・かいり)さん。

※動画は「九州@アジアチャンネル」から引用

現在、福岡の広告会社「BBDO J WEST」に拠点を置き、日々、福岡から新しいクリエイティビティを発信しています。今回は、そんな眞鍋さんに福岡で仕事を続ける理由について伺いました。

 

――眞鍋さんは宮崎県宮崎市ご出身とのことですが、そもそも、どのような経緯で福岡にいらっしゃったのでしょう?

眞鍋 宮崎の高校を卒業後、鹿児島大学へ入学、そこで宇宙理論を学んでいました。でも、数式ばかり追う授業に入学早々に飽きちゃって(笑)。一応、大学は卒業しましたが、その後、レコード屋でバイヤーをしながら、学生時代からずっと続けていたバンド活動に熱中する日々を送っていました。まぁ、よくある話です。しばらくして、さすがに「就職しよう」と思い始めて、何だかカッコいいというだけの理由でコピーライターになるべく広告業界を目指すことにしました。で、鹿児島にはそんな仕事もなく、福岡にあるWEBプロダクションへの就職が決定。今の会社は2社目になりますが、そういう流れで鹿児島から福岡に移り住みました。

――就職活動の際には、東京や大阪など九州以外の土地で働くという選択肢はなかったのでしょうか?

眞鍋 実は就職先を福岡にしようと思った最初の動機は、鹿児島のハローワークの人に「鹿児島にはそんな仕事ないよ。あっても福岡だね」と言われたことでした。東京も一応考えたことは考えたのですが、都会過ぎるというか……情報が溢れすぎてごちゃごちゃしている街の感じに「田舎者には無理だな」と思ってしまって(苦笑)。

――最終的に福岡と天秤にかけたら、福岡に軍配が上がった、と。

眞鍋 福岡は東京ほどアウェイ感がないですからね。田舎過ぎず都会過ぎず、サイズ感も何もかもが“ちょうどいい”。田舎者の僕にとっては、ちょうどいい“都会”だったんです。

DSC00306.JPG

――ただ、広告業界と言いますと、技術力や人材が東京に集中しているイメージがあるのですが、実際に福岡で仕事をするようになって「不便」は感じなかったのでしょうか?

眞鍋 それは特に感じませんでしたね。実際に僕の周りにも、こちらに拠点を置きながら全国規模の仕事をしている人って結構います。アイデアにおいて、“どこでやるか?“は関係ないですから。もちろん、対東京で考えると、福岡と東京では予算感や技術力にかなわない部分はあります。だけど、低予算で東京までビックリするモノが作れたら気持ちいいじゃないですか。

――アイデアで勝負すればいい、ということなのでしょうか。

眞鍋 そうですね。僕は企画やアイデアであらゆるハードルを超えていきたいと思っています。それがプランナーとしての腕の見せ所だと思っていますので。しかもアイデアを売る仕事って、作り手の所在地を選ばないのがいいところじゃないですか。それなら、自分が好きな土地で仕事をした方がいい。

――なるほど。では最後に、福岡移住を考えている未来の広告クリエイターにメッセージをいただけますか。

眞鍋 福岡の広告業界は東京に比べるとそんなに大きくないんです。だから、新しくやってきた人がちょっと面白いことをしただけで目立つことができる、というメリットはあると思いますよ。それに、福岡の人って新しいことを始める時「なんか面白そうだし、とりあえずやってみるか」っていうノリの人が多い。だから、他所からやってきた人もそのノリに押されて「福岡なら、なんだかやれそうな気がする!」と思えるのかもしれませんね。

 

【プロフィール】
眞鍋海里(まなべかいり)さん
1982年、宮崎県宮崎市生まれ。08年外資系広告会社BBDO J WESTに入社し、コンテンツプランナーとして数々のCMなどを手がける。主な仕事にAUTOWAY「雪道コワイ」「いきなりBAN」「ラバー」、福岡市「カワイイ区」、スニッカーズ「世界同時催眠」など。受賞歴にADFESTシルバー、TCC審査委員長賞、TCC新人賞、モバイル広告賞グランプリ、広告電通賞クロスメディア部門最優秀賞他。



WEEKLY RANKING